「おまえさんらは何も知らんのだよ、」
アルフレッドバイアルフレッドは強情なドーソン知事に一冊のノートを読み始めた。
「
オスのアオイロアップテンポの成虫がメスのアオイロアップテンポの興味を引き寄せていた。
そこへほかのアオイロアップテンポのオスがやってきた。
二匹のアオイロアップテンポのオスによる激しい舞いはその鱗粉で地を黄色く染めた。
その鱗粉のせいで人生を180度狂わせられたのは地を這うゲスアイムフォーリンダウンの幼虫であった。
黄色い鱗粉はゲスアイムフォーリンダウンのせっかくの土色の擬態と化した体を、鮮やかな黄色に染め外敵にその存在をわざわざ教えたのだった。
さっそく空を飛ぶ一匹のアテンダントプリーズが黄色く地を這うものを発見し、急降下した。
ところがアテンダントプリーズはそのくちばしでつつく事なくしばらく黄色く動くものの様子を伺っていた。
ゲスアイムフォーリンダウンの幼虫には「面白い話し」が役数千個あるといわれており、アテンダントプリーズはすっかり耳を傾けていたのであった。
そしてこのゲスアイムフォーリンダウンの幼虫の後をコソコソと追いかける昆虫がいた。
ゴミゾウキンである。
ゴミゾウキンはこうやってゲスアイムフォーリンダウンの後を追いかけ、その話しを聞き、後でさぞ自分の話しかのようにほかの昆虫に聞かせるのであった。
「するとその一回も跳ねたことのないバッタがこう言ったんだ、僕はオニオングラタン、、」
ゲスアイムフォーリンダウンはあっけなく老人の振り上げた5番アイアンでぶちのめされてしまった。
」
アルフレッドバイアルフレッドはノートを閉じた。
「ゴルフ場の建設に反対する私の気持ちがわかってくれたかね。」
翌日から工事は始まった。
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